―――「未ー桜っ!」 …はっ。 「何ぼーっとしてるの?」 しまった、ついついあの思い出が…。 「何でもないですよー、考えごとです。」 「えー何々? 教えてよ!!」 そうやって騒ぐ佐々木くん。 その時、ふとあの時の男の子が佐々木くんと重なった。 ぷっ…。佐々木くんは精神年齢小学一年生なのかも…。 あの男の子の笑顔を思い出しながら、ふとそんなことを考えた。