「コウ!! 変顔の手本をしなさい!!」
「承知したッッ!!」
そうして篠崎は、さっきとは違う変顔をし始めた。
「見てください佐々木くん!! これが真の変顔ですよ!!」
「おぉ………!!」
つい俺は感心してしまった。
確かに篠崎の変顔を見ると、俺のなんて変顔とは言わないかも知れない。
「ぶっくく……!!!! やっぱりコウの変顔が一番だ!! さいっこー!!」
未桜はまたも大爆笑。
ムッ!!
俺だって本気出せばそれ以上の変顔出来るし!!
「未桜!! これはどうだ!?」
そう言って、俺はまた最強の変顔を披露した。
「きゃはははははは!!!! ヤッバイそれ最強の変顔ですよ!! 一番は佐々木くんですね!!」
お腹を抱えて笑い転げている未桜を見て、俺はどや顔を篠崎に見せた。