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「あのね。未桜、よく聞いて。」






久々の千尋の真剣な顔にポッキーを食べていた手を止める。








「わかった。どうしたの??」








千尋の悩みとかだったらちゃんと真剣に聞いてあげたい。















「私ね…実は好きな人が出来たの。」










パキッッ








――えぇー!? あの…あの…あの千尋が!?







バスケが恋人って言ってた千尋が!?










思わずポッキーを折ってしまった。









なにも言えずポカーンとしていると。








「未桜、口開いてる…。まぁ当たり前よね。急にこんなこと言ってごめん。」








「違う違う違う違います!! 全然千尋さんは謝らなくていいのですよ!!」











「あはは。未桜、言葉の使い方が変わっちゃってるよ。千尋さんって……。」









クスクスと上品に笑う千尋さん。