「す…すいません…っあの…あなたは?」



名前を聞いていなかったので聞いてみた、テニス部と思われる



「3年の西嶋滉汰、テニス部副部長」



副部長さん…全然知らなかった…



「まぁ部長来てないから僕が部長の仕事してるんだけどね」



「そうなんですか…」



「ところで、体調どう?家帰れる?」



さっきよりは全然良くなったけど家まで帰るのは辛い…けど先輩に迷惑をかけるわけにはいかない



「大っ…丈夫で…っす、今帰りまっ…すんで!」



「めっちゃ咳出てるじゃん!顔真っ青だし…」



「大丈夫です!!ではさような…」



急いで布団から出て家を出ようとしたとき、先輩に後ろから抱き締められた



「…先輩?」



「…本当に大丈夫?」



余計に熱上がりそう…男の人に抱き締められるなんて初めてだし



「だっ…大丈夫です!!」