目が覚めた



夜の九時だ、夕飯もお風呂も、なにもしていない



先輩はまだ寝ていた



このまま寝てるわけにはいかない…



「先輩、起きてください」



「…」



何度揺さぶっても起きない



「はぁ…先輩!!」



「…んだよ…っせーな」



やっと目が半分ほど開いた…てか凄い睨まれてるんですが…



「あの先輩、お風呂とか夕飯とかって…」



「はぁ?そんなことで起こすなよかったりー…適当にその辺にあるもん食ってろ、風呂も好きにしろ」



不機嫌ながらも答えてくれた先輩にタオルケットをかける



「zzz」



…the、低血圧。寝起き悪すぎだろ…



その辺にあるもん食ってろって…何もないじゃないですか…



「…あっ!家に連絡してない!!」



時刻は九時半。てかこれ私泊まることになってるんですかね?



「先輩先輩ー、せーんーぱーいー」



ちょっとさっきの低血圧ぶりが面白かったからというのもあり、起こしてみる



「っせー何だよメス猫が」



「メス猫!?」



豚じゃなくて猫といってくれたことにはありがたみを感じた



「私今日泊まるんですか?」



「は?知らねぇよ…勝手にしろ」



そう言うとうつ伏せになりまた寝始めた



「夜寝れなくなりますよ!!」