「…」



さっき見たのと同じ天井



右を向けば暗くなった外



「…!!」



先輩ん家で寝ちゃってたんだ!!



勢いよく起き上がり、頭がズキッとする



でも昼間よりすごい良くなってる…



「先輩」



今家にいないのかな?



「せんぱ…あ」



隣で先輩が寝息を立てていた



時計を見ると6時



…どうしよう



私の脳内にコマンドが現れた



選択肢
1、こっそり帰る
2、起こす
3、二度寝する







どれも駄目な気が…



「んぅ…」



寝顔を見てようと、寝そべって顔を近付ける



…先輩寝顔可愛いなー、まつ毛長いし肌綺麗…



「…何見つめてんの?」



「!」



吃驚した…



寝転んだまま眠たそうに目を擦る先輩



「僕の寝顔に見とれてたの?」



「ち…っちが…くないですけど…」



なんか先輩キャラ変わってません?



さっきの明るさが消えて挑発的になっている気が…



「そんなに顔近付けてさ…キスしたいの?」



「へ!?」



私の腰を抱き寄せ、顔を近付けてきた



「ちょっ…せんぱ…っ」



「…zzz」



頭がカクンと下がり、再び寝息が聞こえ始めた



…寝ぼけてたのか



ひと安心したあと私も二度寝してしまった