* * *


今年は猛暑。


茹だるような昼間の陽射しの中。

駐車場に向かい…車に乗り込む。


車内温度も外と同じ位…暑い空気を漂っていた。


エンジンを掛けて冷房で車内の温度を下げていく。



「暑いなぁー」



「…でも…少しだけ涼しくなってきましたよ…」


助手席に乗り込んだ陽那はシートベルトを着用する。



「それよりも…早く…言って下さい」



忘れてくれるのを期待したが…陽那は忘れず…私を急かした。



「…だから…それは…」