勇麻先輩に小さくお礼を言って、 岳先輩の話に耳を傾ける。 練習メニューから、課題まで、 全てのことを部員全員に話していて、 わたしにも真剣さが伝わってきた。 話が終わると、 岳先輩の掛け声に次いで、 「おお!」と、 気合の入った声がグラウンドに響いた。 そのとき、 わたしは、もうサッカー部への、 入部を決めていたんだ。