特等席。


「特等席って、特別な席だろ?結愛は、俺にとって特別なやつだってこと。」


私は、会長にとって、特別な人?


私だって…………………


「会長は私にとって大切な存在です。」


自分で言っといて、すごく照れる。


私は前を向いてるから、会長には顔は見られないけれど。


すっごく恥ずかしい。


「よく、言えましたっ。」


会長は私の頭をポンポンと撫でてくれた。


ただでさえ、密着してて、ドキドキするのにっ…………………


頭をポンポンされたら、体温も急上昇してしまう。