ドアを開けたとたん、既に教室の中にいたクラスメイトから視線を浴びる。


チラッと私を見た人たちは、すぐに友達との話に戻っていった。


もう、みんな仲良くなってるんだ…………。


地元の友達と離れた私は、ここに友達は1人も居ない。


私に友達なんて出来るのかな。


黒板に貼ってあった席順を見て、席に着く。


私の名前は“も”から始まるから、一番後ろの席だった。




「あなた蒼井様と一緒に歩いてましたよね?」


やっと、腰をかけたと思うと、ある女の子から話しかけられた。