「そんな……」 「だから、聖奈に勘違いだって伝えてほしいの……」 あたしは上坂くんに頭を下げた。 「分かった。俺はあいつを嫌いになったりしねえし、 幼なじみの縁を切るなんて俺にできるわけねえ。」 そう言って笑ってくれた上坂くん。 「あ、“ハル”って呼んで。俺も、才華って呼んでいい?」 「うん!もちろん!ハル!」 またハルはあたしを抱きしめてくれた。 ドキドキ言ってる…… あたしの心臓…… 変なの……