ただ、無性に陸と逢って話をしたいと思った。
「……私、陸に逢いたい。話をしてくれるか、訊いてみたい」
そう言って立ち上がり掛けると、夕夏に心配げに制止された。
「君からそう言って貰えるのは助かるけど…まだ少し顔色が良くないよ、後にしたら?」
「ううん、大丈夫。どうしても早く、話をしたいの」
懇願するように夕夏の眼を見つめると、そう、と言って夕夏はまた晴海の頭を撫でた。
「暁、あの子は?」
「多分、そろそろ目を覚ます頃だよ。賢夜(けんや)――僕のもう一人の息子が傍に付き添ってる」
・ ・ ・
「……私、陸に逢いたい。話をしてくれるか、訊いてみたい」
そう言って立ち上がり掛けると、夕夏に心配げに制止された。
「君からそう言って貰えるのは助かるけど…まだ少し顔色が良くないよ、後にしたら?」
「ううん、大丈夫。どうしても早く、話をしたいの」
懇願するように夕夏の眼を見つめると、そう、と言って夕夏はまた晴海の頭を撫でた。
「暁、あの子は?」
「多分、そろそろ目を覚ます頃だよ。賢夜(けんや)――僕のもう一人の息子が傍に付き添ってる」
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