「――やめて!!」
晴海は無我夢中で、陸と慶夜の間に割って入っていた。
「晴っ…!!」
慶夜は然程驚きもせず、怪訝そうに晴海をねめ付けた。
「…何だ?お前」
狡猾な色を含んだ金色の双眸が恐ろしくて、怖じ気付きそうになる。
「晴、どうしてっ…!」
どうして出てきたのかと咎めるように陸が声を上げたが、意を決して慶夜を見返した。
「お願い、もうやめて……これ以上陸を傷付けないで!!」
懸命に声を絞り出すと、慶夜は不快そうに眼を細めた。
一気に殺気立った慶夜の気配に、自身の防衛本能が危険だと警鐘を鳴らしている。
だが、逃げる訳にはいかない。
「…邪魔、するな」
「慶夜!よせ、その子に手を出すな!!」
慶夜は陸の声など全く聞き留めず、晴海に向き直って手を伸ばした。
しかしその手はぱちっ、という小さな音を伴う見えない何かに弾き返された。
「っつ…!」
慶夜は素早く手を引き戻すと、眉を顰めて舌打ちした。
晴海は無我夢中で、陸と慶夜の間に割って入っていた。
「晴っ…!!」
慶夜は然程驚きもせず、怪訝そうに晴海をねめ付けた。
「…何だ?お前」
狡猾な色を含んだ金色の双眸が恐ろしくて、怖じ気付きそうになる。
「晴、どうしてっ…!」
どうして出てきたのかと咎めるように陸が声を上げたが、意を決して慶夜を見返した。
「お願い、もうやめて……これ以上陸を傷付けないで!!」
懸命に声を絞り出すと、慶夜は不快そうに眼を細めた。
一気に殺気立った慶夜の気配に、自身の防衛本能が危険だと警鐘を鳴らしている。
だが、逃げる訳にはいかない。
「…邪魔、するな」
「慶夜!よせ、その子に手を出すな!!」
慶夜は陸の声など全く聞き留めず、晴海に向き直って手を伸ばした。
しかしその手はぱちっ、という小さな音を伴う見えない何かに弾き返された。
「っつ…!」
慶夜は素早く手を引き戻すと、眉を顰めて舌打ちした。