ぽすん、と柔らかい羽布団の上に横たわると、少しずつ心地好い眠気に包まれる。
これからのことや、陸とのこと、色々考えたかったのに。
緩やかに襲ってくる睡魔のせいか、思考がうまく働かない。
そんなときにあれこれ考えても仕方ない。
明日のことは、明日になってから考えれば、いい。
――夢を、見た。
しかしそれは本当に夢なのか、幻覚なのか、現実なのか解らない。
眠る前には閉まっていた筈の窓と帳が少し開いていて、その窓辺に誰かが座っている。
その『誰か』は、月は明るいのに逆光で顔が良く見えない。
肩まで掛かる髪は、月光に透けて金色にも銀色にも見えた。
その誰かが、こちらに気が付いて――顔は見えない筈なのに――笑ったような気がする。
「あなた、は…――」
「…み……晴海!晴海ってば!」
「えっ」
これからのことや、陸とのこと、色々考えたかったのに。
緩やかに襲ってくる睡魔のせいか、思考がうまく働かない。
そんなときにあれこれ考えても仕方ない。
明日のことは、明日になってから考えれば、いい。
――夢を、見た。
しかしそれは本当に夢なのか、幻覚なのか、現実なのか解らない。
眠る前には閉まっていた筈の窓と帳が少し開いていて、その窓辺に誰かが座っている。
その『誰か』は、月は明るいのに逆光で顔が良く見えない。
肩まで掛かる髪は、月光に透けて金色にも銀色にも見えた。
その誰かが、こちらに気が付いて――顔は見えない筈なのに――笑ったような気がする。
「あなた、は…――」
「…み……晴海!晴海ってば!」
「えっ」