「雅嵐、会いたい」

雅嵐と私は幼なじみだった。

私、鈴井心桜(すずい しぃさ)。15歳の高1。

8年前に引っ越してしまった幼なじみのことがまだ好きでいる。

初恋まだ引きずってるとか知られたら終わりだな。

「あ、雪。」
こんな私の心情なんておかまいなしに雪は降り積もり。

また今年も街に銀世界の光景を繰り広げる。

綺麗で。
それはとても綺麗。
でも、その綺麗な分だけ儚くて。
すぐに消えてしまう。

触れたら消えてしまうんだ。

君みたいに。