「心桜っ!」

俺は楠木雅嵐(くすのき あらん)。
幼なじみだった心桜(しぃさ)と2人でいつも遊んでいた。

真冬になると限りなく降り積もる雪の元で遊んだ。

そう、北海道の札幌。
冬になると雪が降り積もり街を銀色に染めていく。

俺らはいつも一緒でなにをするのも一緒で。

それなのに、ごめんな。

俺のせいで心桜とは離れることになっちまっまんだ。

今でもあの時の顔が忘れられねぇんだ。

東京のど真ん中で君の笑顔と温もりを想い出し俺は泣き崩れた。

雪も降らない。
ただカラカラとしたこの地に泣き崩れたんだ。