隣にいた星也は横たわっている人の
顔にかけている白い布をとった。


――――――目に飛び込んで来たのは
傷だらけの顔だった。




でもあたしの愛しい人の顔だった。



あたしは思わず後退りした。





嘘でしょ………。



お兄ちゃんじゃないよね。




違うよね。




どうしてみんなこの人を
囲んで泣いているの?