また変わった人が増えた…なんて、思っていたんだけど、この、御劔曜先輩は、ただ変わっているわけではない。



キュルキュル…ドゴォォォ!!



「な…あの身長でダンク出来んのか!しかもワンハンド!」



御劔先輩は、スタープレイヤーなんていうレベルではない。


「あん人はアメリカに半年間短期留学するほどの実力者やけんね。あんなプレイ、お手のもんよ」



まだルールを覚えるために、体力と基礎練習以外のメニューは由貴先輩とベンチで見ている俺は、御劔先輩の動きに、ただただ、見とれる。



跳躍力、スピード、瞬発力、シュートモーション。御劔先輩の動きは、超越しているのだ。



「あの人なら、1対5でも、勝てる気がするっすね」



「まあ…ピカちゃんにも、欠点はあるばってん」



由貴先輩が指摘した先に、ディフェンスをする、御劔先輩。