この先輩、小動物とかマスコットみたい。アメリカ帰りの部員だからゴツい人だと思ってた分、驚きだ。



「ピカ先輩!アメリカはどうやった?」



俺に引っ付いたままの御劔先輩に、今度は行雲先輩が近付く。



「おーゆっくん!何かねぇ、みーんなでっかくて凄かったばい!」



そして、今度は行雲先輩に飛び付く御劔先輩。



マスコットと部内のアイドル…。



「泰ちゃん、何だろう、この可愛い状況」



「椿は可愛い物も好きやけんね。乙女系男子やな」



んー、答えになってないよ、ほんわか泰ちゃん。



「…って!ぎゃんおっきい!筋肉もスッゲー!日本人のおっきい子は久々!」



で、その可愛いマスコットは、今度は泰ちゃんの方へ飛び付くわけで。



「秀ちゃん!有ちん!この子も新入生?」



「ああ…仇野は水高の新しいセンターだ」



そんな引っ付き小動物に対しても、秀吉キャプテンは冷静である。