明日の対戦相手の試合を観戦した後は、外で走り込みをし、代々木公園でボールを使った基礎練をこなして、それぞれ自由時間になる。
「ねぇ、ホテルん近くのストバスでストリートボールやらん?」
そう言い出したのは、バスケやりたくてしょうがない病を発祥中のピカ先輩。
同室の俺と泰ちゃんは勿論乗り気で、今は隣の部屋のキャプテン達に交渉中。
「休むのも……「休むんも大事て言うつもり?俺は今のテンションば崩したくなかばってん、皆は違うと?」
言葉を遮られた秀吉キャプテンは『む』と口を一文字に縛る。
「俺は勿論賛成ばい!テンションは上げときたかし!」
当たり前だが行雲先輩は俺達の方に駆け寄りニッコリ。
「俺も………賛成かな。冷泉、これでお前だけ反対ばってん、どきゃんする?」
有ちん先輩にそう言われれば秀吉キャプテンも乗るしかないでしょ。
しょうがない、と言わんばかりに溜め息を漏らした秀吉キャプテンもすくっと立ち上がった。