第３クォーター、横浜工業はマーキュリーのみ交代になって、後のメンバーは残留。



どうやら、先程の有ちん先輩とのやり合いで、足首を負傷したらしく、氷嚢で患部を冷やしながらこちらを恨めしそうに見ている。



こちらもメンバーをベストメンバーに戻し、再びジャンプボールからスタート。



前半同様、ボールは泰ちゃんから俺の手元へ。



「さぁ一本取り返すよ」



俺が手のサインで指示を出すと、皆それぞれに動き出す。



秀吉キャプテンを孤立させるような陣形、アイソレーションだ。



秀吉キャプテンへのマークに一人以上行けない状況。



俺は相手ガードをフェイクを加えた動きで抜き、秀吉キャプテンへパス。



ヒュン………！



そして、秀吉キャプテンは貰ってすぐにボールを放つ。



その素早さに、横浜工業は動けない。