あのバスカンのおかげで、もう一人のハーフのマーキュリーに火が点いてしまっまのだ。
チビの俺から見たら、デカイハーフ二人が迫ってくる恐怖の感覚だ。
巧みなパスワークとスピード、テクニカルで、ぐんぐん点差が離されてしまう。
そうなると、焦りが来てしまうもので。
「ピッ!白(水高)6番!ブロッキング!7番!チャージング!」
ピカ先輩、行雲先輩が揃ってファウルを喰らい、ピカ先輩はファウル3つ目だ。
体の小さいピカ先輩はどうしても無理して体で進行を止めなければならいから、仕方ない。
行雲先輩も、まだまだ欠点である感情の起伏の面が解決していないのだ。