すぐに話を済ませた行雲先輩は、ペンケースを持って、唇をゆるんゆるんに緩ませて戻って来る。



「部活中にぃ、不純異性交流?」



「違うわ!見ろ!ペンケース届けてくれたんじゃ!」



タオルで顔を拭いながらやって来たピカ先輩は、行雲先輩をからかう気満々。



もう、りんごを越えてパプリカのように真っ赤になった行雲先輩を見て、秀吉キャプテンの加虐心に火が点った模様。



普段ポーカーフェイスのその顔が、楽しそうに微笑んでますもの。



「まさかペンケースごときにそこまでだらしない顔をしてないだろうな?」



「ハイ、明日部活後お昼に勉強ばかこつけて図書館デート取り付けたうえに、連絡先ば渡しました」



そんな秀吉キャプテンに逆らえる訳もなく、素直に従う行雲先輩。超絶可愛い。