「試合までもうちょい時間あるし、ジュース買ってよか?どうせ出んけん炭酸飲んじゃるもんね!ぷん!」



「あ、待ってピカ先輩俺も!今ぎゃんコーラの気分じゃ!」



さっきの緊張感はどこへやら。かわいこちゃんズの二人が自販機までダッシュする。



「あー、先輩達!早く行かんとキャプテンに怒られますー!」



泰ちゃんは困ったな、と頭をかき柔らかな笑みを浮かべ、頭をかく。



「とばっちり食らうのやだし、先行く?」



「んー、そうやねぇ」



なんて会話して、再び歩き出す俺達だったが。



「泰河!!」



後ろから、泰ちゃんが呼び止められて振り返る。



そこには…………慧心の、さっきまで試合していたメンツがいた。