そうこうしているうちに、秀吉キャプテンがシャワーから出て来る。



行雲先輩が女子の定番モテ袖で着こなしているスエットは、秀吉キャプテンにはジャストサイズ。



「小鳥遊」



「あ、ハイ」



いつもの端整な顔立ちのポーカーフェイスそのまま、秀吉キャプテンはズルリ、とズボンを下ろす。



え、何事!?素晴らしいモデル並の小尻がボクパンから窺えますが!



「この『ゆ』マークはなんだ?」



「…あー、それ行雲先輩が泊まり用にうちに置いてるパンツなんすけど、ピカ先輩が平気で履くから刺繍入れてあげたんすよ」



俺の答えに小さく『そうか』と返しズボンを履き直す秀吉キャプテン。



この人のたまにする天然な行動は、目的が読めなくて困る。



何食わぬ顔で俺の目の前に座る秀吉キャプテンに、冷蔵庫のアイスミルクティーとアップルパイを差し出した。