小鳥遊邸到着後、親父はそのままスーパーへ車を走らせる。
「立派な御宅だ」
「行雲先輩とかピカ先輩にも言われましたよ。二人暮らしにはデカ過ぎて不便ですけど」
なんて会話をしながら秀吉キャプテンをうちへ上げ、風呂場へすぐ案内する。
「キャプテーン!着替え置いときますよ!脱いだものは洗濯機の中にお願いしますね!」
シャワーを浴び始めていた細いシルエットに向かって叫び、行雲先輩がうちに泊まる時専用の寝巻きを置く。
俺じゃ身長低いし、188センチの秀吉キャプテンの体格にはこれしかないんだよ。
行雲先輩頻繁にうちに来ているツケの清算だと思え。まあ、バレないだろうけど。
秀吉キャプテンを待つ間に、リビングでココアを飲みながら、ふう、と一息。
落ち着くと、秀吉キャプテンに聞きたいことが沢山ありすぎて、何から聞いたらいいものか。