練習の休憩時間。

「柳白さん!大貴!」

蓮と快斗が話しかけてきた。

「二人ともAなんてすごいすっね!
いつも二人一緒ですけど付き合ってるんすか??」

あたしと大貴は2人そろって飲んでいたスポーツドリンクをふきだしそうになった。

だってそんなこと考えたことなかったから。

大貴と付き合うなんて...

「付き合ってねーよ!」

「えー?
でも大貴好きな人いるつってたじゃん!
誰だよ!?」

大貴好きな人いたんだ...

ちょっとショック...。

ん!?

なんであたし、大貴に好きな人いること知って

ショック受けてんの...?

なんで?なんで?

「てか大貴。
あたしの知らない間に仲良くなってたんだね。」

「は?あ、そっか。お前知らないんだったな。
こいつらクラブに入る前に俺んち来たんだよ。
親父に挨拶しに。
そんとき仲良くなった。」

「そーだったんだー。」

「柳白さん!下の名前なんて言うんすか??」

「真由奈だよ。あ、タメなんだし敬語使わんで??」

「わかった!俺たちも呼び捨てで呼んでな!」

「うん!」

2人は練習の台に戻っていった。

大貴と練習の台に戻ろうとしたとき。

「ちょっと真由奈。きて。」

そう言ってきたのは同じAの女子。

白坂楓(しらさか かえで)と園山海里(そのやま かいり)2人ともタメだ。

「なに?」

「あのさー。もー快斗くんと蓮くんと仲良くなってるわけ?あんたって男好き?」

はー。またかよ。これだから女子は面倒くさい。

「違うって。大貴と仲いいみたいだから一緒に話しただけ。しかも好きとかじゃないし。
なに?もー快斗と蓮をねらってるわけ?」

「快斗と蓮?なに?もー呼び捨てなんかしちゃってんの?さいてー。あんたなんか許さないから。」

「なにキレてんの?」

「もーいい。覚えときなさいよ?」

そ〜言って2人は練習に戻った。