「ここか…。」
11号室。ここに凪沙が入院している。
「入りますよ?」
ドアを開ける。中に入ると、ベッドの上で寝ている凪沙がいた。頭は包帯で巻かれ、その上はメロンのような網目模様の何かで覆われている。
「すー、すー…。」
凪沙は規則正しく寝息を立てている。
「寝てますけど、先生?」