月明かりが俺達の進むべき道を不気味に照らす。時々窓から入るすきま風が、真冬並みに寒い。
「うわぁぁぁ!」
四条が叫ぶ。
「どうした!?」
四条の視線の先には…虫。
「ただの虫じゃん。」
「そ、そうか…。」
四条は極度のビビリだ。女子の一川や二藤でも、ここまでビビりはしない。