「ど、どういうことだよ?」
「…何て言えばいいか分かんないけど、頭の中に記憶がないんだよね、その、昼間は私がいないような、私が私じゃないような…。」
俺は七尾さんの話を確信した。さすが七尾さんだ。執事という職業柄、日頃からよく人を見ている。