昼食後、俺はロビーに来た。
「えー、この後2時半から飯盒炊爨となります。そこで班長の皆さんには、テーブルを外へ運ぶ手伝いをしてもらいます。」
この暑い日に、力仕事とは…。
テーブルを運び終わる頃には、俺はもう倒れそうになっていた。そりゃそうだ。この時期の日射しは、人間が敵う相手ではない。まして暑がりの俺には…。
「直木、アンタ男でしょ?もっと頑張りなよ。」
他の班の女班長、百瀬井詩穂に注意される。情けない…。