「ベッドどこにする?」
直樹が言った。
「別にどこでも…。」
「直樹が決めろよ。」
「じゃあ、ここでいいか?」
直樹は一番窓際を指定した。
「何でそこに?」
「ここが一番エアコンの風が当たるからね。」
しまった。エアコンのことをすっかり忘れていた。
「じゃあ四条、真ん中でいいか?」
「いいよ…僕は寒がりだし…。」