「あ、ありがとな。」
その時だった。
千華が、倒れた。
「千華!?」
「うぅ…。」
「どうしたんだ!?」
「分かんないけど、頭が痛い…。」
この症状は…凪沙と同じか?
「家まで送るよ。」
だが千華は、
「大丈夫だって。ていうか、こんなところで寄り道してたら怒られるでしょ?」
まさか…あの電話を聞いていたのか?
「何でそれを?」