「こんなの…決められるわけがない…。」
俺は自己暗示をかけていた。こんなの、決められない。というより、決められる方がどうかしてる。凪沙か千華、どっちかを捨てるなんて…できやしない。
思えば、何でこんなに迷うんだろう。どうして、こうも迷わなければならないんだろう。俺は今までの2人との思い出を、走馬灯のように巡らせてみた。