「嘘…これって、アタシ…?」
俺は黙ったままうなずいた。
「ねぇ…何なの、これ…?」
「…昼間の記憶がないんだよな…?」
「うん…。」
「これが、その理由なんだ…。」
「…。」
千華は黙っていたが、やがて泣きだした。そして…。
「竜之亮くん…。」
俺に抱きついた。俺は何も言わず、千華を抱きしめるしかなかった。