「助けて下さい…竜之亮さん…。」
ゴメン、と心の中で何度も謝った。今は助けられない。というより、凪沙のこの症状を助けることは、誰にもできない。
「竜之亮…さん…。」
最後に俺の名前を呼んで、凪沙は意識を失った。かと思えば、再び凪沙は立ち上がり、こう言った。
「あ~あ、こんな所で寝ちゃってた。…あ、また髪がほどけてる~。」
凪沙は、いつも降ろしている髪の毛を結び、ツインテールにした。するとそこには…。