「三ツ国先生。」
俺は先生に声をかけた。二藤の言う通り、最後の挨拶をしないと。
「今までありがとうございました!また、どこかでお会いしましょう…って言っても、今日で学校辞めるんですよね…。でも、同窓会は、絶対やりましょう!」
色んな感情が入り混じったせいで、こんなありきたりでシンプルな言葉しか言えなかった。でも、これで十分伝わったと思う。俺の、感謝の気持ちは。