そして、俺は本当に入学を辞退した。もったいないかもしれないけど、これで良かったんだと思う。凪沙と、一緒にいられるから。
そんな、凪沙といた1年も、今日で終わる。
「以上をもって、答辞とさせて頂きます。卒業生代表、直木竜之亮。」
父兄の皆様の拍手が、俺を包み込む。そう。今日は、俺達の卒業式だ。