「89…31。…やった…。」
最初にこの番号を発見した時には、喜びの言葉も出なかった。だが、嬉しさが、口の中で膨張し、爆発した。
「やったぁぁぁぁぁ!」
隣で番号を探していた凪沙が、驚いて俺の方を見る。身長差のせいで、俺の口は、丁度凪沙の耳元にあった。凪沙、ゴメン。でも、嬉しいんだもん。