「竜之亮くん、今までありがとう。アタシ、もうすぐ死んじゃうかもしれないんだ。理由は言えないんだけど…。もしアタシが生き続けてたら、その時はまた、よろしくね。千華より。」
俺は千華を探しに出かけようと、玄関に行き、靴をはいた。だが、ドアノブに手をかけたところで、手が止まった。
行ったところで、どうなるんだ。今の俺には、何もしてあげられないんだ。
俺は靴を脱ぎ、自分の部屋に向かった。