「ほら、こう見えてもちゃんとやってるんだからな。自分で言うのも何だけど。」
俺は問題集を千華に見せた。
「ふ~ん…。」
千華が口を閉じたまま言った。
「聞いてる?」
「どれも解いたことある問題ばっかりだな~。」
「え?」
「だから、解いたことがあるって言ってんの。」