「千華は…昔からの友達なんだ。すごく小さい頃からの友達だから、家族みたいな感じがしてる。でも、あくまでも他人だからな。」
本当は、もっといい言い方があるのかもしれない。けれど、今の俺にはこういう言い方しかできなかった。そして案の定、凪沙はこう言った。
「そうなんですか…。あ、私、ちょっと用事を思い出しちゃったので、お先に失礼しますね。」
結局、凪沙は離れていってしまった…。