眼が覚めると、俺は自分の部屋にいた。きっとあの人がやってくれたのだろう。過保護だから。
ふと時計を見る。午後6時。だいたい1時間くらい寝ていたのか。そんなことを思いつつも、頭の奥底ではさっきの続きを考えていた。
七尾さんから凪沙の過去は聞いたが、言い訳に特別な縁があるわけではない。そうなると…。