「うわあぁぁん!」
千華は泣き出し、俺を抱き締めた。全く状況が理解できない。
「ど、どうしたんだ…?」
千華は泣き声をあげながらも答えた。
「だって…目が覚めたら、アタシ、こんな所にいたから…。」
俺は千華が言っていたあの言葉を思い出した。そう、午後7時からの記憶しかないという言葉を。