それから10分。
「遅いな、凪沙…。」
凪沙は戻ってこない。そろそろダンスを教えて欲しいのだが…。恐らく用事とは、七尾さん関係のことだろう。今ここには、俺と凪沙と七尾さん、いたとしても凪沙のお父さん位だ。
ふと、夏合宿の時のことが頭に浮かんだ。もしかしたら、またアイツが…?
どこだ、どこにいる、千華。