「じゃあ、しばらく練習していて下さい。少し用事が…。」
「何だ、用事あるの?だったら無理して呼ばなくても良いのに…。」
「いえ、その、竜之亮さんの役に立てたらなって思って…。」
「え?…あ、ありがとな。」
普段は母からさえも言われない言葉に、少しどぎまぎしてしまう。もしかして、凪沙は…いやいや、何考えてるんだ、俺。