「えー、今からビンゴ大会を始めます。司会の直木君、よろしくお願いします。」
「忘れてた!」
俺は慌ててステージに上る。いつの間にかビンゴカードを手にしていた皆と島の人達が、俺を期待の目で見つめる。どうした、俺。緊張するんじゃない。そう自分に言い聞かせても、心拍数ばかり高くなる。
俺は恐る恐るマイクを手にした。