「今度は何だ?」
「何って、顔真っ赤やん、直木。」
俺は顔を触る。熱もないのに、熱かった。
「照れてるんじゃん。」
「いや、だから…。」
「無理あらへんかもね、こんなかわいい娘と一緒におるんやったら。」
「あ…どうも…。」
照れたのは千華の方だった。
「あ、そういえばまだウチらの自己紹介してなかったな。ウチは二藤亜結実。で、こっちは一川茉莉乃。よろしゅうな。」
「うん。よろしく。」
女子の打ち解けるスピードは、侮れない。