「いや、でも今寝る時間だし…。」
「大丈夫だって。そこのベランダだから。」
「お、おう…。」
ベランダでは、心地よいそよ風を浴びることができた。何も無い島なので、星空はこの世の、いや、あの世の物とも思えないほど美しかった。部屋では見えなかったが、千華は頭に凪沙と同じようなケガをしていた。だが、千華は意外とおっちょこちょいだ。これくらい気合いで治すだろう。
「で…話って?」
「アタシ、実はね…。」