その夜だった。
「もう寝ないとな…。」
すでに消灯から30分たっているのに、零本さんの言葉が心に刺さり、なかなか眠れない。
「羊でも数えてみるか…。」
頭の中に直木牧場を作るが、肝心の羊が出てこない。
その時、ドアが静かにノックされた。
「!」
俺は慌てて布団にくるまった。